水戸といえば、水戸黄門偕楽園、水戸納豆……と、その程度の知識しかない東京生まれ板橋育ちの僕。仕事を終えて、軽く市内観光でもしたいところだったのだが、時間に余裕が無く、せめて駅弁でも買おうかと駅の売店に立ち寄った。

すると……期待通りありました、納豆弁当!
他にも、納豆飴、納豆せんべい、チョコ納豆胡麻納豆、などなど。納豆好きにはたまらない、手当たり次第の品揃えだ。

ドライ納豆をチョコレートでコーティングした「チョコ納豆」。チョコと納豆の相性ってどーなの? とも思ったが、ドライなので納豆のネバネバ感は無いし、匂いも少ない。小粒のアーモンドチョコを食べてるようなもんで、納豆感が薄いのが残念。

胡麻納豆」は、ドライ納豆を混ぜた胡麻のおこし。袋を開けると強烈な納豆臭が拡散し、いくつか食べた後は辺りに匂いが残るほど。しかし味の点では、甘みもあって納豆感は控えめだった。

砕いたドライ納豆をトッピングした「納豆せんべい」は、口に入れた瞬間、カラシの効いた醤油だれと納豆の香りが相まって、それなりに納豆っぽい。が、食べてるうちに納豆感は薄れ、むしろ普通の醤油せんべいとして美味い。

そんな中、最も納豆感が強かったのは、「納豆飴」。一見普通の飴玉だが、中心に納豆ペーストが入っていて、ガリガリ噛んで食べると、口の中に納豆の味とネバネバが広がってくる。おお、これぞまさに納豆!

そして「納豆弁当」は、素晴らしくハイレベルな駅弁だった。
曲げわっぱ風の弁当箱を開けると、高菜で巻いた納豆巻き、納豆の天ぷら(カレー味と抹茶味)の軍艦巻き、納豆と鶏そぼろを炒めて具にした茶巾寿司……と、見た目もボリュームもなかなか豪華。もちろん納豆づくしなのだが、一品一品工夫されていて、まったく飽きさせない。う〜む、納豆料理にこんなバリエーションがあったとは。
どれも美味かったのだが、個人的には納豆天ぷらの軍艦巻きがイチ押し。550円という値段も実に良心的だ。

納豆嫌いな人にとっては辛い土地でもありますよね。汗
でも、からしを混ぜると臭いが消せるって美味しんぼにかいてあったような。(笑)